Sustainable サスティナブル

私たちが行うダイカストという事業

ダイカストというのは、軽くて精密・一瞬で成形するので大量生産に向いているというメリットがある反面、エネルギーを多く使用する事業でもあります。実際、私たち大阪中央ダイカストは特定事業者、第一種エネルギー管理指定工場に該当します。

私たちが一番多く使っているのが、材料を溶かす際に使用するガスです。特に、アルミの融点は660℃であり、溶解炉内の温度を常にそれ以上の温度に維持し続けなければなりません。次に電力。私たちは鋳造してトリミング、加工、洗浄など、お客様の元へ出荷されるまでに、さまざまな工程を通過します。
ですので、その工程で使われる設備を動かすのに多くの電力が必要というわけです。

2019年度は、CO2排出量で6350トン。ガス:約1億3,000万円、電気:約1億円の費用がかかっていました。

“Go to 『S』”のスタート

2019年度より、私たちは省エネ活動を全員参加の”Go to 『S』”としてスタートしております。この『S』には、省エネ(Shouene)、事業者クラス分け評価制度:『S』クラスという意味が込められています。1年間の活動目標を効果金額:1,000万円、事業者クラス分け評価制度:『S』クラスとしました。1年間の活動の中で、現場からはたくさんの提案が挙がりました。例えば、休日の溶解炉の稼働停止、加工プログラムのムダな動きをなくす、などです。他にもたくさんの提案があり、一年間で811件。その中から実施したのは744件にも上りました。そしてこれらの対策効果を一元管理できるツールも開発しました。
1年間の活動の成果として、効果金額:1,700万円、事業者クラス分け評価制度:『S』クラスを達成することができました。また、その活動を元に、2022年度・省エネルギーセンター主催「省エネ大賞」に応募したところ、見事『経済産業大臣賞』を受賞することができました。

現在でも省エネ活動は続いており、作業のムダを省く、これまでの当たり前を疑う、という観点から継続しております。
私たちができることは、産業界の中で考えればとても小さなことです。ですが、この小さな積み重ねを続けることが、私たちの技術の向上、そして地球に優しいものづくりへとつながると考えています。

その他の活動

太陽光パネル

省エネ活動の一環として、2021年度より工場屋根上に順次、太陽光パネルを設置しています。
最高発電量は10,000kWhで、ダイカストの生産の一部に充てています。

エコキャップ回収運動

PETボトルのキャップを工場内のボックスにて回収しています。担当者がキレイに洗浄し、エコ・ワクチン協会へ提供。世界中の子どもたちにワクチンとして届けられます。

Loss Time 『0』

私たちは今、モノを探さない工場”Loss Time 『0』”というプロジェクトを進行中です。
モノを探すという行動は何も産みだしません。自分たち、お客様にとって価値のある時間の使い方ができれば最高です。品質を良くする、一つでも多く生産する、職場をキレイにする、同僚と気軽にコミュニケーションを取る。そんな工場を目指して活動しています。

旗振り運動

私たちの工場の建屋と建屋の間には、一本の遊歩道が通っています。毎朝8時頃は、多くの学生や通勤途中の方がその道を利用しています。ですが、その時間はちょうど当社の始業時間と重なるため、人通りが多くなりぶつかってしまうかもしれません。そこで、業務部の担当者が日替わりで交通整備を行い、安全に歩行するお手伝いをしています。

工場周辺の美化活動

私たちは大東市とアドプト制度を締結しており、ボランティアで工場周辺の道路の美化活動を行っています。

こども食堂への寄付

農園課の社員が育てた新鮮な野菜を近隣のこども食堂へ寄付しています。