超低速ダイカスト法

普通ダイカストよりも、溶湯をゆっくり金型に充填させる方法です。
ガスの巻き込みを抑え、製品内部の巣を少なくすることができます。
強度、耐圧性の高い製品ができます。
T6熱処理※が可能です。

※焼入れ、時効処理をすることで強度、硬さを向上させる方法

減圧ダイカスト法

型キャビティ（凹凸部）内を吸引減圧し、鋳造する方法です。
溶湯の射出前に金型内に残存する離型剤などの不純物を除去することができます。
そのため製品表面の切削後に表面に現れる鋳巣を激減させることが可能です。
キャビティ内を減圧させるため、湯周り性が向上し、鋳肌が大幅に美しくなります。
一般ダイカストと併用できるため、この製法によるコストアップはありません。
当社では亜鉛ダイカストでも多くの鋳造実績があります。

溶湯処理技術

「ダイカストの品質は溶湯から」という言葉にある通り、当社は溶湯処理に特徴があります。
製品の品質要求に合わせて、いくつかの種類の溶解炉を使い分けています。
集中溶解ではなく、各ダイカストマシンに専用の溶解炉を持っています。
そのため、溶解炉の釜交換も容易にでき、さまざまな合金の鋳造に対応できます。

双子炉を使用する場合は、
①バブリング処理を行い、溶湯中の不純物を取り除ける。
②鋳造中の材料投入がないので、安定した溶湯温度で生産可能。
こうすることで、内部品質を格段に向上することができます。

得意な製品

当社はこれまでいろいろな形状をつくってきました。
特に得意なものは、「細くて高さのある」ものです。
熱放射性を向上させるための材料を用いた製品もあります。
下記ボタンより製品紹介ページ一覧へリンクします。

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さまざまな材料の鋳造実績

製品ごとに耐摩耗性や耐蝕性、強度など品質要求はさまざまで、使用材料も変わってきます。
私たちはこれまでに、約20種類の合金で鋳造を行ってきました。この経験で培ったノウハウをもとに鋳造条件を設定していきます。
また、特殊材料の小ロットでも対応することができます。

金型のメンテナンス場

金型のメンテナンス、修正は当社で対応しています。
そのための設備として、平面研磨機やNCフライス盤、レーザー溶接機などを完備しております。
メンテナンス専門の従業員もおりますので、トラブルには即対応することができます。

金型方案の決定

金型方案を考える際は、流動解析や過去のデータを参考に予測できる問題は未然に防ぎ、当社の技術を存分に活かせるよう設計いたします。
要求事項を充分に配慮したうえで、抜勾配・PL分割面・押出ピン位置などをわかりやすく明記した素材図・3Dモデルを正確かつスピーディにご提供します。

立体モデルの製作

立体モデルがあることで、
・形状を詳細に把握できる
・型割が考えやすくなる
というメリットがあります。
お客様ともイメージを共有しやすくなり、お打ち合わせもスムーズに行えます。
また、プレス金型や加工治具の設計に使用することもでき、LT短縮につながります。

金型表面温度の分析

ダイカストの品質において、金型表面温度は非常に大きな影響を及ぼします。
当社では、赤外線サーモグラフィカメラを用いて表面温度を分析することで、品質向上に役立てることができます。